競艇場24場比較と女子戦傾向

ジキルの競艇場特徴と女子戦傾向

親愛なる読者様。
いつもご覧いただきありがとうございます。心よりお礼申し上げます。

これまでジキルは、様々な記事を紹介してきました。女子レーサー名鑑、各競艇場特徴、ギャンブルとは、ギャンブルをやめる方法などです。競艇に関することの記事もいくつか紹介してきました。ここで改めて注意して頂きたいことは、全て、競艇予想をするにあたって必要だと思われる

材料

だという事です。料理に例えます。

冷蔵庫にじゃがいもがあるからって、いきなり作る料理がカレーにはなりにくいと思います。一つの材料で連想する料理はあっても、作れる料理は限られます。ジャガイモ一つであれば、恐らくふかし芋が精一杯です。ですから、一つの材料では、作れる料理も限られます。本記事も同様で、一つの材料に過ぎません。

レーサーの特徴、相手との関係性、相対評価、得点率に代表されるおかれている状況、事故率・・・などなど、他の材料が揃って初めて予想が出来るのです。

ジャガイモに加えて、肉があり、ニンジン、玉ねぎがあり、そして、カレールーがある。これで、初めてカレーが作れるのです。そして、カレーと決定づける一番重要はカレールーです。このカレールーが、シチューの素なら同じ材料でもシチューになり、醤油であれば肉じゃがになるかも知れません。

最後に材料を一つにまとめて料理として決定づけるる、最も重要な材料は自分で決めて下さい。ジキルは、いくつもの材料は用意できますが、貴方様の競艇を楽しむ目的がわからない以上、料理(予想)を決定づける材料は用意できないのです。

競艇予想における材料の一つ。そう思って、読んで頂ければ幸いです。

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水質特徴と風の影響

全国ボートレース場水質と風の影響まとめ

3つの水面

淡水 塩分濃度の低い水面のことです。同じ淡水と言っても河川や湖、工場用水など、取り入れる淡水によって違いがあります。住之江競艇場は、工場用水を取り入れていて「水が固い」と言われています。このように、同じ淡水でも水質は違います。海水よりも浮力がないため、体重差が出やすくなります。艇は船底が水面に設置している面積が大きいほど安定しますが直線が遅くなります。

海水 その名の通り海から海水を取り入れている水面です。淡水との一番の違いは潮汐があることで、潮の満ち引きによって水面の高さが変わります。また、海水を取り入れる場所が2マークにある丸亀競艇場や若松競艇場は、潮の満ち引きによって潮の流れが生まれる特徴があります。潮の満ち引きの影響があることによって、水面の高低、潮の流れが生まれレーサーのスタート勘を迷わせます。浮力がある為、淡水よりも体重差が出にくいです。その理由は、艇は水面と設置する船底の面積が小さいほど早く走ることができます。ただし、女子レーサーは体重が軽く艇が水面に出過ぎてしまいキャビテーションを起こす原因の一つになります。

汽水 海水と淡水が混ざっている水面です。河口付近が海とつながっている競艇場が汽水面になります。海水と淡水が混ざる箇所でうねりが発生する福岡競艇場や本物の河川を使っている江戸川競艇場、湖に海水が混ざっている浜名湖競艇場などいくつかあります。潮汐や潮の流れも海水同様に発生する特徴がありますが、蒲郡競艇場のみ水門を閉じるため汽水面で潮汐の影響はなくなります。

ジキル
ジキル

3つの水面を正しく理解することから初めて下さい。個人的にジキルは、考える必要がある材料やレースに影響する条件は少なければ少ないほど良いと考えているので、淡水の競艇場を好んでいる傾向があります。ただ、潮汐に代表される水面を読み切ることで、多くの人が思いつかない展開を読むことができる場合もあります。

風の影響

各競艇場によって風の影響度合いは変わります。向かい風が良く吹いたり、横風が少なかったり、強く吹くと風が舞って風向が定まらないなど、その競艇場の特徴を把握する上で必須項目になると思います。表に、風の影響度合いを記載してあります。特徴がある競艇場をいくつか紹介します。

平和島競艇場 高層ビルに囲まれている平和島競艇場では、強風が吹くと高層ビルに跳ね返り風が舞う傾向があります。発表が追い風でも、スタートラインでは別の風向になったり、急に強い風が吹く傾向があります。

下関競艇場 下関競艇場は横風の影響が強い競艇場です。横から吹く風は、いわゆるかかり(艇をターン出口に向ける)に影響し、ターンが流れたり、かかりすぎてしまったりと操縦スキルが必要になりますので、強く吹いているときには参加しない勇気も必要です。

桐生競艇場 冬から春にかけて赤城おろしという強い追い風が吹く特徴があります。また、追い風が強く吹く傾向があります。24場中、一番標高が高い場所にある競艇場でモーターの出力が出にくい傾向があります。追い風が吹けばスローを助け、向かい風吹けばスローがスタートに届かない。また、昼夜の寒暖差も激しくレーサーは調整に悩まされる競艇場です。

三国競艇場 第一ターンマークの後ろに大きな防風壁があります。向かい風の場合はそれほど考えなくても良いのですが、追い風が吹くと防風壁に跳ね返った風が影響します。追い風の発表ですが、防風壁に跳ね返った風はスタートラインでは向かい風になると聞いたこともあります。また、同じ追い風でも、↘方向の追い風は、跳ね返って↙方向の風にかわり捲りがしやすくなると思っています。↗の方向の追い風は、跳ね返って↖方向の風に変わり艇が流される傾向があると思っています。

ジキル
ジキル

風は、スタートに影響したり、ターンのしやすさに影響を及ぼします。風の強さによって水面に波が立つのでレーサーは乗りにくくなります。ジキルは、風速5m以上は参加しない方が良いと提案しています。その理由は、それでなくても予期せぬことが起きる女子戦で、予期せぬことがさらに起きやすい状況では、自分の予想のペースを崩し的中不的中問わず、その要因や原因がわかりにくくなるからです。

女子戦と水質と風

女子戦に限ることではありませんが、特に女子戦に出る傾向の一つに地元レーサーの活躍があります。やはり、その水面を一番走っている地元のレーサーは、水面と風に慣れています。水質と風を考えるときに、地元レーサーのスタートには注目しておきたいです。

若いレーサーも増えてきました。中には体重が50kgを超える若手レーサーも少なくありません。女子レーサーだけで競技する女子戦においては、体重差というのは一つ考える材料になります。特に淡水面においては体重差が出ます。単純に、体重が軽い方が最高速度に達するまでの時間が短いです。海水なのか、淡水なのかを把握しておくことで体重差における影響度合いが予想に加えることができます。

経験則ですが、女子戦の方が風の影響が出やすいと思います。それでなくてもスタートがばらついたり、ターン技術が低いレーサーも多い中でスタートの乱れやターンのミスが多く発生します。一方で、風が強く水面が荒れているときほどベテランが驚くほど活躍したり、体重の重いレーサーが安定する艇で有利になったりすることがあります。ジキルは、女子戦に限り水面が荒れているときにも参加したいのであれば、ベテランレーサーは軽視できない存在だと思っています。

ジキル
ジキル

水質と風を合わせた水面コンディションを理解することは重要なことです。参加する競艇場の水質と風の影響度合いはオフィシャルサイトにも記載があるので一読をお勧めします。ざっくりですが、女子戦においては、水面コンデションが荒れているときこそベテランの小回りターンが生きてきます。全速でターンする傾向のある若手は思わぬ風、波が影響して上手くターンが出来ていないことを多く見てきました。

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レイアウト考察

ピットから第2ターンマーク(コース取り)

本番ピットから第2ターンマークの距離を比較しています。この距離は、作戦待機行動のおけるコース取りに影響します。長ければ長いほどコース取りしやすくなり、短いほどコース取りしにくくなります。女子戦においては、そこまで激しいコース取りは少なく、若手が自分から外にならない限り進入枠なりになる傾向があります。

一番距離が長いのが唐津競艇場の178m、一番距離が短いのが江戸川競艇場です。ここは、そこまで気にしなくて良いと思います。

第2ターンマークからスタートライン(振り幅①)

競艇は、第2ターンマークからスタートラインに向かってスタートしますが、真っすぐ走っているわけでありません。共通点は、だんだん狭くなっていきます。ここで影響するのは、スタートライン上の幅です。例を元に解説します。

平和島競艇場

引用元:平和島ボートレースオフィシャルサイト

福岡競艇場

引用元:福岡ボートレースオフィシャルサイト

ここで重要視したいのが、第2ターンマークからスタートラインにかけてどれだけ狭くなっているかということとスタートラインそのものの幅です。

       
平和島競艇場 
第2ターンマーク62.0m→スタートライン49.00m13.00m狭くなる。
福岡競艇場 
第2ターンマーク77.5m→スタートライン63.75m 13.75m狭くなる。

黄色のラインに関することは、どれだけ狭くなっているのかです。1コースがどれだけ斜めに走らざるを得ないかということに影響します。この狭くなっているということについては、次で解説するスタートラインから第1ターンマークまでにの方が影響は強いので次のタイトルで説明します。

さて、赤のラインにある、スタートラインの幅に注目します。24場中一番狭い平和島競艇場と一番広い福岡競艇場のレイアウトを選択しています。このスタートラインの幅に影響することは

艇間(艇と艇との距離)です。

平和島競艇場

画像元:BOATCAST

福岡競艇場

画像元:BOATCAST

カメラのアングルでわかりにくかもしれませんが、艇同士の距離は、平和島の方が近く見えませんか?
スタートラインの幅が広ければ広いほど、艇と艇の間が広くなり、
スタートラインの幅が狭ければ狭いほど、艇と艇の間が狭くなります。

では、この違いによって起きる現象を次のタイトルで解説します。
まずは、スタートラインの幅は競艇場によって違うということと、
スタートラインの幅は、艇と艇の間の距離に影響すると覚えて下さい。

スタートラインから第1ターンマーク入口(振り幅②)

平和島競艇場

引用元:平和島ボートレースオフィシャルサイト

福岡競艇場

引用元:福岡ボートレースオフィシャルサイト

同じ競艇場での比較です。このタイトルで比較することは、
スタートラインから第1ターンマーク入口です。

平和島競艇場 
スタートライン49.00m→第1ターンマーク37m12.00m狭くなる。
福岡競艇場 
スタートライン63.75m→第1ターンマーク50m13.75m狭くなる。

ここで比較するのは、スタートラインから第1ターンマークまでにどれだけ狭くなっていくかと
第1ターンマークの広さの2つです。

黄色のラインのことを振り幅と言います。スタートしてから第1ターンマークに向います。スタートラインから第1ターンマークまで、狭くなる幅が大きいほど1コースは斜めに走らざるを得なく、第1ターンマークとの距離がとりにくくなります。2コースの方がスタート有利で先行された場合、1コースは2コースに寄せられて十分な幅を保てずに第1ターンマークに進入することになります。すなわち、スタートラインから第1ターンマークに向かって狭くなればなるほどイン逃げしにくい「レイアウト」という事になります。ちなみに、このスタートラインの幅と第1ターンマークの幅に
一番差がある競艇場は、

江戸川競艇場 の21mです。

一番差がない競艇場は、

芦屋競艇場 の5mです。

正直、江戸川競艇場は特別な場ではありますが、2021年11月1日~2022年10月31日までのイン逃げ率が一番高い場である芦屋と一番低い場である江戸川でした。
この振り幅がもたらす1コースの影響を理解した上で次に考えるのは、第1ターンマークの幅です。

※ごめんなさい。丁寧に作ろうと思って正式名称を使っていましたが、無駄に長くなるので、
第1ターンマーク → 1マーク、第2ターンマーク → 2マークとこの後は記載します。

平和島競艇場が37mで福岡競艇場が50mです。スタートライン同様、艇と艇の間に影響します。
1マークの写真で比較します。

平和島競艇場

画像元BOATCAST

福岡競艇場

画像元BOATCAST

カメラアングルで見づらいかもしれませんが、平和島競艇場の方が艇と艇の間が狭く見えます。
では、この1マークの幅で生まれる影響は、

決まり手 です。

艇間が狭ければ狭いほど、差す幅も狭くなるので、捲りが決まりやすい傾向。
艇間が広ければ広いほど、差す幅も広くなるので、差しや捲り差しが決まる傾向。

ただし あくまでレイアウト上における傾向です。これが全てではありません。先ほど解説した、水質、風の影響も合わせて考える必要があります。現に福岡競艇場は2コース決まり手の捲りが33.2%と平和島競艇よりも高いデータになっています。では、ここから女子戦。

女子戦 でジキルが考えていること。
それは、2コースの選択です。このレイアウトから考えた時、2コースが選択するのは、差しなのか、捲りなのかを予想するときに加味しています。艇間が広い競艇場なら差し選択傾向、狭い競艇場なら捲り選択傾向といった具合です。合わせて考えるのは、振り幅が大きい場では1コースが窮屈になるので、1コースの減速が大きくなります。1コースが1マークでモタモタされると2コースは差し場がなくなり握らざる得ない展開になる可能性があります。
1マークの幅とスタートラインからの振り幅の関係をこのタイトルでは抑えておいてください。
2コースに関する記事を3つ紹介しますので、ご覧いただければと思います。

競艇寺子屋
競艇寺子屋

これまで解説した項目の24場の情報を表で記載しておきます。単位はメートル(M)です。

次ページでは、1ターンマークからにかけて考察します。

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