競艇の位置づけとそれぞれの立場

競艇かわら版

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はじめに

日頃、ブログ「競艇寺子屋」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。 今回のテーマは、「競艇の位置づけ」についてです。

本記事執筆のきっかけとなったポストへのリプライについては、意見を述べることもできましたし、ポストした方とも意見交換ができました。しかし、ポストは不特定多数の人が閲覧する特性があり、ジキルのフォロワー様のタイムラインを埋めることは避けたいと考えました。興味のない方にとっては、ノイズとなってしまうからです。

また、ジキルは自身のXアカウント上で素性を明かしていませんが、起因となったアカウントは素性を公開しています。この状況では対等とは言えません。一方で、私も素性を公開することはできません。そのため、意見をまとめる手段としてブログを選択しました。

ブログでは、興味のある方だけが閲覧できますし、本名や所在地を明らかにしています。レンタルサーバーやGoogle AdSenseの審査を通過しているという点からも、ブログは一種の公開場であり、ジキルの家のようなものです。その意味で、Xアカウントよりはマシだと判断しました。

最初に伝えておきたいことは、「読者の競艇の楽しみ方」を批判するつもりは一切ありませんし、記事の中で触れる競艇の楽しみ方も批判ではありません。
あくまで、競艇の位置づけを明確にするために述べていることを誤解しないでください。

感情的な面から言えば、私のリポストに対して、「競艇はスポーツであり、公営競技はスポーツである」という意見がありました。その意見に対して、「ギャンブルである」と反論するアカウントもいくつかありました。先述の理由から、これらの意見交換にリプライすることは避けましたが、同じ考えを持つアカウントの方々には義理を通したいという気持ちもあります。

それでは、競艇の位置づけについて、私(ジキル)個人の意見を書かせていただきます。

起因

先日、以下のようなポストがありました。ポストしたアカウントは、許可を取っていないので伏せさせて頂きます。

—以下、投稿されたポストの原文—

【審判の名前公開を】
結局、我々素人にはもう分かりませんよ。
常滑2Rで①来田選手が1M外圧でマイナス10点を取られました。強引と言えば強引だが、これが取られるのは少し可哀想な気もします。せっかく勝って得点10点ゲットも、減点取られたら0点ですからね。6着よりもひどい。

昨日、浜名湖3Rで同様な?インの抵抗がありましたが、これは何も取られません。選手も困惑するでしょうね。どこまでが大丈夫でどこまでがダメなのか。
審判も、もちろん多少の主観が入るのは仕方ないと思います。明確に究極的な細かいルールはないだろうから最終的には人間の判断になります。大変な仕事でもあり、責任も問われます。

選手も仕事だし、この裁定ひとつで生活が変わることだってある。納得いかない判定もあるでしょう。それでも審判は絶対であることも私は重要だと思っている。だからこそ提案したいのは、審判員の名前公表です。それでこそ公正が保たれるだろうし、審判の威厳も保たれるでしょう。多くのスポーツで審判の名前は公開されています。ボートレースにおいても特に難しいことではないでしょう。

選手、ファンが納得しやすい環境作りはとても大切だと考えます。不明瞭なことを続ければファンは離れてしまう。業界批判をしたいわけでは全くない。せっかくだからより良い方法を模索していくことが業界にとって何よりも大事だと考えます。
※本文には動画も同時にポストされていましたが割愛しています。

このポストに対して、ジキルがリポストした内容は以下の通りです。

—以下、投稿されたポストの原文—

ジキルは、審判員の名前は公表すべきでないと思いますし、施工に関わる人間は出来る限り公表されるべきないと思います。
競艇は、
ギャンブルであって、
スポーツではありません。
人の人生を破壊する威力を持つ賭博において、
賭場を開く側の人間を公表するのは、単純に危険を伴うかと思います。

論点は、競艇の審判員の名前を公表すべきか、控えるべきかというです。

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意見された競艇はスポーツ

結論から言えば、立場の問題です。
立場とは、発言者がどの立場から話しているかを指します。
では、競艇という公営競技において、立場を考えてみます。

施行者の立場
参加者の立場
この2つが基本です。
しかし、競艇情報を配信したり、YouTubeで予想を行う方もいます。彼らを考慮すると、

施行者
情報配信者
参加者
の3つとなります。
情報配信者の中でも、公式サイトや競艇場が提供する情報に関しては、施行者の立場にあります。
つまり、情報配信者は施行者と参加者の間に位置しています。
配信者でありながら、競艇に参加する人もいますので、配信者であり、参加者でもあります。
配信されている人が舟券を購入しているかどうかはわかりません。ただ、配信者が施行者から報酬を受け取っている場合、彼らは施行者側に立っていると見なせます。これらを考慮して配信者を整理すると、

施行者
施行者が雇う情報配信者
個人の情報配信者
参加者

となります。これが、競艇における立場です。

今回の問題の原因である審判員の名前を公表するかどうかの前に、競艇の立場を明確にする必要があります。それぞれの立場で競艇を捉えた場合、

施行者:売上がなければ競艇は成り立たない。
施行者が雇う情報配信者:参加者を増やし、雇われた場の売上を増やす。
個人の情報配信者:自身の利益や注目度を増やす。
参加者:各自の目的で舟券を投票する。

それぞれの立場からの意見を言ったとしても異なることは明らかです。
そして、先の議論に戻ると、

ある方はファンを増やす立場として、
ジキルは施行者側に立った立場として、
別の者は参加者として、

意見しているので、議論はまとまりません。

では、立場が違うもの同士が議論する場合に必要なこと

定義です。

その定義に基づいて、立場というものが存在します。
競艇の定義は、公営競技です。

どの公営競技のサイトを見ても、ハッキリとギャンブルとは書いてありませんでした。
ただし、スポーツとも書いていません。
ですから、別の角度から公営競技を見ました。

ギャンブル等依存症対策基本法

厚生労働省のホームページ

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000070789.html

依存症対策として記載があり、その中に医療提供体制という項目にて、依存症対策全国センターという拠点に関する記載があります。その依存症対策全国センターのホームページ

ホーム - 依存症対策全国センター
...

制度施工の中に書いてありました。抜粋します。

ギャンブル等依存症対策基本法について

2 ギャンブル等とは
ギャンブル等とは、競馬など法律の定めるところにより行われる公営競技だけでなく、パチンコ屋にかかる遊戯その他の射幸行為も含んでいる(第二条)

公営競技は、ギャンブルに位置づいています。ついでにパチンコ屋も。
良く見てほしいのは、ギャンブル等って書いてあることです。パチンコ屋はギャンブルではないので「等」とされているのです。

では、元となる、平成三十年法律第七十四号「ギャンブル等依存症対策基本法」を見てましょう。

(定義)

第二条 この法律において「ギャンブル等依存症」とは、ギャンブル等(法律の定めるところにより行われる公営競技、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為をいう。第七条において同じ。)にのめり込むことにより日常生活又は社会生活に支障が生じている状態をいう。

ギャンブル等依存症対策基本法においては、「公営競技はギャンブル」と定義されています。
日本国において競艇は、ギャンブルであってスポーツではありません。

勘違いしてほしくのないのは、参加者の立場でそれぞれの楽しみ方は否定しません。
モータースポーツとして観戦するのも、ファンを追うのも、現地で雰囲気を楽しむのも、投票をメインにしてするのも、それぞれの楽しみ方です。この記事で言えば、参加者の楽しみ方です。

ただし、競艇の定義という話になった時には、ギャンブルであるという共通の立ち位置で話をしなければ、建設的な議論にはならない、ただの、感想になってしまうと考えます。

施工者側の立場

さて、考えてみたくもないでしょうし、考えることもないと思うので、本題でありながら端的に言いたいと思います。

競艇の施工者の立場は、賭場を開く立場です。
施工者の立場であり、かつ、公営競技のルール違反を裁く審判員の方がいます。
その審判員のジャッジによって、的中、不的中が決まるのです。

あの時は、失格にして、今回は失格にしていない。
あの時は、減点にして、今回は減点にしていない。

その審判員の名前が公になったら、何かしらの外的要因によって、より、歪んだジャッジになる可能性って少なくないと思います。名前を公表するなら自分は審判員をやめますって言う方も出てくるのではないでしょうか?
名前を出さないからクリーンでないという論調は、スポーツだけにしてください。

ほら、裁判官って名前公表するでしょ?
実際には正しいと思って判決していると思っていますが、
最近あった裁判の判決に対して、指摘が起きている事実があるじゃない?
司法の場においても、こんな議論が起こって、裁判官の名前や顔は公表すべきではないって意見も出ています。

全て公平になんてできませんし、全員の参加者を納得させることもできません。
だから、今の形なのだと思います。

また、審判員と情報配信者を一緒にしないで頂きたい。

ポストにリプライされた、
我々はユーチューブ配信などに実名で顔までさらして、大ハズレの予想をしている方がよっぽど危険極まりないと思います。
大外れを予想して、なぜ危険なのかは理解できません。

施工者側として的中、不的中を決定する「賭場」の立場と、その狭間にある「エンターテイメント性を提供する」立場は全く違います。
的中を決める立場と、その的中に向って予想する立場が同じであるはずがありません。

予想する立場が、的中を決める立場に向って、まっとうな意見を述べてるかのように見えますが、
人格を否定したり、人としての尊厳を傷つけたり、また、身の危険を感じるような脅迫的な発言でない限り、

ジキルはそれらを、

野次だと思っています。

そう、ただの野次を何となく正しく言っているように見せているに過ぎないと思っています。

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最後に

競艇はギャンブルであり、その事実を認識することが重要です。スポーツやエンターテインメントといった側面が含まれているかもしれませんが、根本的にはギャンブルです。

施行者やその近しい立場にある者も、競艇がギャンブルであることを正しく理解し、ギャンブルに関わる者が過度に依存することを防ぐ責任があります。そのため、競艇の配信や情報提供においても、舟券投票を煽ることなどは避けるべきです。

ジキルも同様の立場だと理解しています。
ですから、舟券投票を煽ることをはしていません。
そう感じられたら申し訳ありませんが、競艇は負けが前提、自分は負けているという、ジキルにとっての事実も同時に配信するようにしています。

競艇は、ギャンブルです。
ギャンブルということを前提に、これからもジキルが愛している競艇を、楽しんで頂きたく存じます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おおきに。

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